フォルム

フォルム

フォルム

茶道を始めとした日本文化には「削ぎ落されたものや抽象化されたものに、大きな世界を見出す」という、ミニマリズムと非常に近い一面がある。

茶道を始めとした日本文化には「削ぎ落されたものや抽象化されたものに、大きな世界を見出す」という、ミニマリズムと非常に近い一面がある。

「流儀を問わずに今を問う」精神で制作をしている治兵衛にとって、モダンな空間にそぐう茶道具として、よりミニマルで抽象的なフォルムを追求することは必然であった。
 ミニマルなフォルムを作り出す上で、轆轤は欠かせない存在であるが、治兵衛にとって轆轤は特別な存在だ。木地師の家に生まれ、特殊技術を代々引き継いできたという自覚と、それを克服しなければいけないという使命感をもっている。当然のことながら木は土と違って、元に戻らない。だから轆轤と向き合うとき、治兵衛は、命をかけるような、特別なスピリッツを抱く。背負った歴史と職人としての誇りの延長に、これらの作品は存在している。

「流儀を問わずに今を問う」精神で制作をしている治兵衛にとって、モダンな空間にそぐう茶道具として、よりミニマルで抽象的なフォルムを追求することは必然であった。
 ミニマルなフォルムを作り出す上で、轆轤は欠かせない存在であるが、治兵衛にとって轆轤は特別な存在だ。木地師の家に生まれ、特殊技術を代々引き継いできたという自覚と、それを克服しなければいけないという使命感をもっている。当然のことながら木は土と違って、元に戻らない。だから轆轤と向き合うとき、治兵衛は、命をかけるような、特別なスピリッツを抱く。背負った歴史と職人としての誇りの延長に、これらの作品は存在している。