漆は木肌を守る塗料として使われてきた。縄文時代から現在に至るまで、その耐久性と耐水性において、漆よりもよい塗料はない。

漆は木肌を守る塗料として使われてきた。縄文時代から現在に至るまで、その耐久性と耐水性において、漆よりもよい塗料はない。

特に根来の朱の漆は、日本では800年、神社仏閣で捧げものの器に用いられ続けてきた。使い続けると朱から黒の漆がのぞいてくる、使う時期が長ければ長いほどに美しくなる「用の美」のひとつである。
 だから治兵衛は漆を使う。歴史を背負っているからこそ、何百年先まで、歴史の洗練に耐えるものを作ろうとする。漆の可能性をさぐり、日々新しい表現の実験を続ける。
 伝統と革新、それこそが治兵衛の魂である。

特に根来の朱の漆は、日本では800年、神社仏閣で捧げものの器に用いられ続けてきた。使い続けると朱から黒の漆がのぞいてくる、使う時期が長ければ長いほどに美しくなる「用の美」のひとつである。
 だから治兵衛は漆を使う。歴史を背負っているからこそ、何百年先まで、歴史の洗練に耐えるものを作ろうとする。漆の可能性をさぐり、日々新しい表現の実験を続ける。
 伝統と革新、それこそが治兵衛の魂である。